オフィスタワー建築調査 / 東京スクエアガーデン その2
前回に引き続きで、東京スクエアガーデンについての考察を書いていきたいと思います。
-Webについて-
ネットで東京スクエアガーデンと検索すると、一般的に商業施設のホームページにアクセスされ、オフィスというよりかは商業施設として名前を売り出している。他の商業施設があるオフィスタワー建築のWebも同様に商業施設がメインのWebになっています。(おそらく集客目的や商業の利用する人が圧倒的に多いからだと思う)
Webのトップには「京橋駅近辺でのランチ・ディナーなら東京スクエアガーデン」とアピールをしている。
オフィスのwebは、上の商業webから経由して見れるようになっています。商業と同じレイアウトでwebが構成されています。ここは、オフィスを借りる法人、建築の関係者、公共施設の利用者のためにWeb構成をされています。
また、レストランやショップでは頻繁にイベントやフェアが行われています。
webの比較
六本木ヒルズの公式サイト
六本木ヒルズは、アート文化に力を入れている施設でもあるため
レイアウトなどは、テンプレートではつくられておらず
画像を主としてflashを用いて動きのあるHPになっていました。
−京橋の歴史−
経済・文化の中心として重要な役割を担ってきた京橋。
江戸から京に向かう際、ひとつ目に渡る橋として令名された京橋。以来、京橋は経済・文化の中心として、また交通の要衛として重要な役割を担ってきました。国内初のテナントオフィスビルの誕生、国内初の「銀座線」の開業を経て京橋は今も時代を動かす中心地とも言えます。
街区再編
・街区再編によって二つの街区を統合して貫通通路や歩道のオープンスペースを整備
・「京橋」駅のバリアフリー化・駅に直結した地下駅前広場を整備
−現地調査−
以前の街路をそのまま残し継承している。人の視線や、動線は以前の面影を残し新たな場所へと変貌しています。周辺の利用者は、建物を迂回しなくても良いので有効的な再開発だと思います。
東京スカイガーデンから、東の街区の様子
右の街区は昔からのままの、ペンシルビル・雑居ビルなどが密集して林立しています。
このような場所は、再開発の対象地域になっていると思われます。
しかし、雑居ビルのような小さなスケールが大規模なオフィスビルにテナントが入れるのだろうか...
新しいオフィステナントだと賃料を高くなると思うので、土地にあった再開発も考えるべきではと思いました。
以前の街区を1つとして計画しているため、敷地に対して建築面積は比較的小さく、さらに敷地境界からかなりセットバックされているため、建物周辺のオープンスペースはかなり広くつくられています。
建物の庇や、外部オープンスペースを利用して1階テナントのスペースとして活用されています。このような内部の機能やプログラムが外に、はみだし利用されている空間は欧米の街路の雰囲気がでて、オフィスワーカーなどのコミュニティーの場に貢献できるのでボクはこのような操作をされている場所が大好きなのです。
このような感じで、次回は外側から建物内部空間の考察をしていきます。