学校の様子
今回は、最近の学校について紹介したいと思います。
・講評会
今日は学期末と言う事で、後輩の設計課題の講評会がありました。
古市徹雄・石原健也・遠藤政樹・野生司義満による建築家の先生方をはじめ
外部クリティークは、岸和郎・今村創平・松原弘典・松岡拓公雄の各先生方にお越し頂き講評会が行われました。
美術館と小学校の設計課題を発表します。3年生にとっては初めての外部講評会となる場で、選ばれた方は模型などのブラッシュアップをがんばっていました。
3年生の外部講評の場は、ボクにとっては建築家を目指すきっかけになった場所であり
モチベーションを上げれる大事な場所です。
ボクも中国に向けて気合いを入れ直したいと思います。
・ブータンプロジェクト
毎週水曜日は、9月に行われるブータン伝統住居実測調査に向けて
遠藤研・古市研合同で会議を行っています。
ちなみにサマプロから帰国するのが9/9で、ブータンに向けて出発が9/15です。
学生最後は充実した夏休みになりそうです笑
ブータンという国は、日本ではあまり有名ではないのですが
2年前に、国王が結婚旅行で日本に来て話題になったぐらいだと思います。
ブータンは、ヒマラヤ山脈の麓にある国でミャンマーやインドに接しており
首都のティンプーでも、標高が2500mの高い位置にあります。
とても自然が豊かな国で、通常GNPという国民総生産と言われる指標を用いられているのですが、ブータンではGNH(国民総幸福量)という国民全体の幸福度を求める指標が使用されています。
この国には車は、走ってるそうなのですが信号機はないそうで
写真だけみると、ドラゴンボールのような漫画の世界みたいです。
3枚目の写真の天下一武闘会が開催されてそうな建物は、空港です。
ちなみに、ブータンに観光で行くと1日250ドルの税金がかかり、ブータンへの航空券も日本の代理店は扱っていないので
プライベートでは、なかなか行ける場所ではない所です。
調査は、2009年から3回ブータンの調査を行ってきて今回は、4回目になります。
調査を行うのは、版築と木造で作られた伝統住居です。
非常に耐久に強く、通気性や断熱性が良いと言われています。長いものだと、300年建っても使用されている建物もあるようで、個人住宅もあれば集合住宅の大きさの建物もあるそうです。
このような調査を踏まえ、昨年には調査結果をもとに
日本では、シンポジウムと展覧会を行いました。
ボクの学年は、シンポジウム・展覧会からプロジェクトに参加していており
現地に行くのは今回が初めてなので、非常に楽しみです。
しかも今回の調査には、伊東豊雄さんも同行し
コミュニティーに紐解くものがないかを調査するようなので
とても貴重な体験ができそうです
上:展覧会の様子 下:調査本
展覧会では、1:30の復元模型や
ブータンに版築を使ったコミュニティー集合住宅やミュージアムの提案を行いました。
調査の度に出版を行っているので、今回の調査内容は4冊目ということになります。
1巻から3巻に関しては、書店にも置いてあるので興味ある方は是非。