オフィス建築――乃村工藝社①
みなさん、久しぶり。昨日九州の旅はおわりまして、無事に東京に戻りました。
今回のブログは、サマプロの宿題「オフィス建築の調査」について報告していきたいと思います。
調査対象はお台場にある 乃村工藝社本社ビル です。
基本データ
乃村工藝社本社ビル
所在地:東京港区台場2-3-4
主要用途:事務所(本社ビル)
山梨知彦 芦田智之 勝矢武之
実施設計:大林組
監理:日建設計
敷地面積:2409.14m
建築面積:1152.21 m
延床面積:15780.97 m
建蔽率:47.82%(許容80%)
容積率:579.54%(許容580%)
階数:地下2階 地上13階 塔屋1階
構造:主体構造:鉄骨造(地上)
鉄骨鉄筋コンクリート造(地下)
設計期間:2005.6~2006.3
施工期間:2006.4~2007.12
乃村工藝社は創業から105年を迎えるディスプレイ業界の最大手であり、1960年代後半~70年代前半に清家清によって設計された4棟建ての建物を旧本社として、東京・芝浦の地に歴史を重ねてきた。お台場への本社の移転にあたり、旧本社で醸成されてきた企業のワークスタイルや記憶を展開・再構築することで、サイトスペシフィックでオリジナルなワークプレイスを生み出し、人々とのアクティビティをより活性化し、企業の文化やブランドを空間の面から強化していくことを目指しているそうです。
お台場周辺について
詳細配置図
主要交通インフラ
会社の前面に観光線路ゆりかもめのお台場海浜公園にあります。ゆりかもめ鉄道の上は海浜公園です。海から高速道路まで、娯楽エリア(海浜公園)、商業・生活エリア(UR都市機構、ショッピングモール)とオフィス事務エリア(オフィスビル)と言う三つのエリアが形成しています。乃村工藝社は、東京臨海副都心お台場エリアに位置して、ゆりかもめ線お台場海浜公園駅の近くにあります。付近にバス、高速道路と臨海線などこ交通インフラが充実しています。お台場という好立地のため、通常の陸上交通以外に、観光用の水上バスもあります。(船に乗って通勤している人は絶対いない。笑う)
自動車でアクセスする場合は首都高速道路を利用することができます。しかし、乃村工藝社の前面の道路はゆりかもめ鉄道の下にありますから、幅員が狭くて、普通の交通量も相対的に少ないです。後ろの首都高速は毎日たくさんの車が通過しています。
東京の他の地域に比べると、お台場はデート、観光のリゾー島として知られています。フジテレビをはじめ、数多くのレジャー、商業、展示施設があります。さらに、乃村工藝社は日本の大手ディスプレイデザイン会社。主に博物館等の展示空間や、博覧会等のイベント空間、商業空間等の企画・デザインや施工を手がける。丹青社と並ぶ、日本の店舗施工・ディスプレイ業界の二大業者のひとつである。そのようなカラフルな敷地は乃村工藝社の仕事と経営理念に非常に相応しいです。
今回は乃村工藝社の基本状況を分析しました。
次回から、乃村工藝社の経営理念を踏まえて、ビル自体の設計コンセプトなど詳細状況を説明します。